現在、おうち時間が増えましたね。
自宅ではリラックスしたいですね。
部屋の色の方向性を決めるところから考えてみましょう。
部屋の中の配色は、全体のバランスが大切です。
床、壁、天井などは、空間の70~80%を占めます。
その色が空間のベースカラーとなります。
カーテンや机・椅子、家具類はアソートカラーといって、ベースカラーと同調させるか、メリハリをつけるかを考えます。
クッションやインテリア小物などは、アクセントカラーとして空間の10~20%を占めるイメージを持つと、まとまりがある空間づくりが期待できます。
そして、意外に見落としがちなことが照明です。
<<<目次>>>
●空間のバランスを考える
●世代別におすすめの色
●照明の印象
●空間のバランスを考える
■カーテンを床、壁、天井の色と同調させる
リラックスする空間のおすすめの色は、自然の色です。
ベージュ、ブラウン、グリーン系は特に気持ちを穏やかにする効果があります。
基本は、床の色より天井の色の方が明るい色を選びます。
そして、カーテンの色は、床より深い色にしない方がおすすめ。
深い色は、重く感じられ、気持ちも重くなるかもしれません。
例えば・・・
床がブラウンなら、カーテンはベージュに。
カーテンの柄も幾何学模様などより自然のもの、リーフ柄や無地などがいいでしょう。
優しい色を選んで、原色などは避けたいですね。
■カーテンの色でコントラストをつける
ベースカラーの中でコントラストを意識して、カーテンを選ぶこともいいでしょう。
ただし、強すぎる色は、心を刺激しやすいです。
全く違う色みを選ぶと心が落ち着かなくなる可能性もあります。
そんな時は、
心理補色を活用するといいでしょう。
例えば、赤と青緑。黄と紫。などです。
どの色選びも、強い色より、淡い色が、やはり優しいリラックスしたイメージを与えます。
色の中で、リラックス効果が一番期待できる色は、グリーン系です。
落ち着いたオリーブグリーンから新緑のグリーンまで、自然の色は、私たちには欠かせない色なのです。
また、ピンク系も実は、リラックス効果が期待できます。
というより、母性を感じる色なので、母親の中にいるような優しいイメージを与えるので、結果、リラックスが期待できます。。
●世代別におすすめの色
長い時間過ごす部屋の色は、長期的に考えても、精神面に影響するでしょう。
実は、部屋のおすすめの色は、世代ごとに変化させると精神性を豊かにすると考えられています。
そこで、5つの世代別にご紹介します。
●乳幼児期
赤ちゃんは、まだはっきりと色を識別できません。1歳くらいになると大人と同じように見えてくるようです。
色彩心理的にも、インテリアなどはビビットでカラフルな色をおすすめします。
脳や体の発達にも、美しい色の刺激は大いに影響します。
●児童・学童期
勉強に取り組む時期は、寒色系をおすすめします。
青系の色は、集中力をアップさせ落ち着きをもたらす色です。
ただし、この時期は、個性が出てくる時期でもあります。
勉強机周りに青系を意識して、絨毯などには、子どもの好きな色を取り入れるといいでしょう。
●思春期・青年期
大人になって、自分の色なども意識して理解する時期です。
目的に合わせて、インテリアなども考えるでしょう。
リラックスできる色は、ベージュやグリーン系の自然の色ですが、恋人がほしい願望があるなら、断然ピンクがおすすめです。
また
この時期は、自分色に迷走する時期でもあります。
そんな時は、インテリアに綺麗な色を取り入れてあげましょう。
とりわけ、綺麗な生花を飾ると、エネルギーをもらえる効果が期待できますよ。
●壮年期
壮年期のインテリアカラーで意識していただきたい色が茶色やベージュです。
絨毯の色は、ご自身の好きなカラーを選び、アクセントカラーとして、茶系を取り入れると落ち着いた空間を演出できます。
茶色で地味にするのではなく、上質な茶系の家具などを取り入れることもいいでしょう。
●高齢期
高齢になってくると、色に変化を求めにくくなります。
絨毯や、インテリアカラーに暖色系の色をおすすめします。
寒色系の色は、体感温度を下げる作用が働きます。
アクセントカラーとして、赤や橙、ピンクなどの色もおすすめです。
鮮やかな色は、エネルギーを与えます。エネルギーを得ることは若さの秘訣です。
上手く、色を取り入れたいですね。
●照明の印象
みなさんは、「おうちでリラックス」できていますか?
実は、照明の色を変えるだけでリラックス効果がアップします。
●色温度ってなに?
同じ電球でも、黄みがかってみえるものと、青白くみえるものとありますよね。
その光の色を数値で表すことができます。
それが、色温度です。単位はK(ケルビン)です。
例えば、
自然光である晴天の青空は、10,000K以上。
地上から見た天頂の満月は、約4,000K。
また、
人工の光である電球をKで表示すると、
蛍光ランプ(昼光色)は、約5,000~6,000K。
白熱電球(電球色)は、約2,800K。
ろうそくの火は、約2,000K。
色温度が低いほど光の色は赤みを帯び、
色温度が高くなるほど、青白い光になります。
ろうそくの火とガスコンロの火を思い浮かべてください。
ガスコンロの火の方が青白いですよね。
ですので、温度が高いのはガスコンロの火です。
●電球色のおすすめ
実は、照明の色によって私たちは感じ方が違います。
人工の光、蛍光ランプは、大きく分けて4つあります。
色温度の高い順に、昼光色、昼白色、白色、電球色です。
なかでも、リラックス効果が期待できる色は電球色です。赤みを帯びた温かい色ですね。
さらに、明るさを少なくすることで、落ち着いた空間を演出できます。
逆に、
明るすぎる光(色)や、光の面積が大きすぎると、脳に刺激を与えリラックス効果は期待できません。
最近では、昼白色から電球色まで切り替えのできる照明もあります。用途によって切り替えられるのは便利ですね。
●直接照明と間接照明
言葉通り直接光が当たる照明と、当たらない間接照明があります。
リラックス効果が期待できるのは間接照明です。
特に、睡眠時は、光が直接目に当たらないデザインを選ぶといいでしょう。
寝るときは、就寝前からメインの照明のあかりをおとして、間接照明などで程よい光にした状態で床につくと、スーッと眠りにつけますよ。
◆◇◆まとめ◆◇◆
おうち時間は、考え方次第で新たな発見があるでしょう。
自分の空間は、必要な空間です。
自分らしい自分のための空間づくりを楽しんでくださいね。