「紫」・violet
日本でもヨーロッパでも、紫の染料は貴重でした。
それゆえ、高い身分の人に愛される高貴な色でした。
日本では、
「藤」「藤紫」「楝」「紫苑」「菖蒲」「桔梗」「すみれ」と花の名前も多いですね。
日本人にはなじみ深く、雅な印象を与えます。
今回は、「紫」についてご紹介します。
<<<目次>>>
●着物に使われる高貴な色「紫」
●多用しすぎると不思議ちゃん
●パーソナルカラーシーズン別の「紫」
●着物に使われる高貴な色「紫」
赤みのある「京紫」
青みのある「江戸紫」
は、着物などによく使われる色です。
英語圏では、青みの強い紫は、「パープル(purple)」ではなく、「ヴァイオレット(violet)」と呼ばれます。
日本では、603年に制定された冠位十二階の冠の色として、紫は最上位の色でした。
それゆえ、今も着物に紫が多いのかもしれませんね。
紫と合わせて使いたい色が「黄色」です。
紫とは補色の関係で、心理的にも相性のいい配色です。
●多用しすぎると不思議ちゃん
紫は、赤とも青ともなりうる色です。
曖昧で両義的な感覚があります。
とても神秘的で、でも、その曖昧さが不吉な印象になることも。
洋服などに、紫を多用しすぎると、神秘的を通り過ぎて、妖しい不思議ちゃんな印象にもなりえます。
紫を使うときには、面積を減らす、落ち着いた色を使うなど、気を配りましょう。
●パーソナルカラーシーズン別の「紫」
紫といっても、ビビットなパープルから、深い紫までいろいろですよね。
パーソナルカラーシーズン別に見てみましょう。
おすすめの紫は・・・
・スプリング…いわゆる「パープル」
・サマー…「ラベンダー」「プラム」
・オータム…「ディープヴァイオレット」
・ウィンター…「ロイヤルパープル」
です。
ぜひ、ご参考にしてください。
◆◇◆まとめ◆◇◆
色は、単色で存在することがほとんどないです。
一緒に使う色によって印象も変わります。
基本、白との配色は、優しさや軽さを演出。
黒との配色は、重厚さと重さを演出できます。
さまざまな配色で感じる印象を楽しみましょう。