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第一印象を良くするための「色の選び方」(まとめ)

あなたは、初めて見る人の印象を、何で決めていると思いますか?

答えは意外にシンプルです。

「見た目」です。

 

<<<目次>>>

●色とは

●パーソナルカラー

●ビジネスカラー


●色とは

皆さんは、この世界に存在する色は、何色くらいあると思いますか?

パソコンでは、色を6桁の数字でコード化しています。

各桁が0~9、a~fで16種

黒000000、白ffffff、青ff0000、ラベンダーe6e6fa

16×16×16×16×16×16=16,777,216色

最低でも、1,677万色。

 

人間は、1,000万色以上の色を識別することが可能だという説もあります。

 

では、「色」とは何でしょう?

日本だけでなく、世界中どこにでも「色」はあります。色の歴史は、古代ギリシャまで遡ります。はるか昔から、色は多くの学者たちに研究されてきました。

 色は、宗教や文化、社会において、様々な使われ方をされてきました。

 そして、色を理論的に本格化したのは、18世紀に入り、「万有引力の法則」でも有名な、アイザック・ニュートン(イギリスの物理学者であり、数学者であり、天文学者)が〝色の正体は光だ″と、「光学」を発表してからです。その後も、様々な学者たちに研究されて、現在に至っています。

 

 

 そして、今、「色」には、力があることが分かってきています。

 「色の力」には、大きく分けて、「外へ生かす力」と「内に生かす力」があります。そして、「外へ生かす力」は、ヒトの印象や、モノの印象づくりに大きな影響を与えます。また、「内に生かす力」は、ココロと関係が深いです。

 

 例えば、歩いていて、花屋さんが目に留まりました。足を止めました。なぜなら、それは、綺麗だったから。

これは、「外への力」です。

「外へ生かす力」は、印象づくりが全てです。

 また、ファッション、ラッピング、演出も「外へ生かす力」となります。

 

 反対に、「内に生かす力」とは? 内とは人の「ココロ」です。

ココロの幸せをつくる力です。

“外に出たい”“走ってみたい”“食べてみたい”など、ココロが健康でないと、人は行動できません。色の効果は、人の心理に働きかけます。そして、色はココロを幸せにします。これが、「内に生かす力」です。

 

 

 

第一印象では、「外へ生かす力」を活用しましょう。

“第一印象は5秒で決まる”と言われています。

しかも、第一印象は、一度形成されると、その後なかなか払拭することが難しいです。例えば、マンツーマンで覆すには、7~8時間かかると言われます。

では、皆さんは第一印象は何で判断していますか?

 

人の五感による情報判断の割合は、視覚87%、聴覚7%、触覚3%、臭覚2%、味覚1%と言われています。さらに、視覚情報のうちの80%以上が、「色の情報」と言われているのです。

●パーソナルカラー

自分らしさを表現し、好印象を与える手段として一番有効なことは、まず、「自分色」すなわち、パーソナルカラーを知ることです。パーソナルカラーは、その人の魅力を最大限に引き出します。肌に透明感やつや感が生まれ、健康的で若々しく見せます。結果、顔の表情や全体の印象を生き生きと輝かせてくれるのです。

 

パーソナルカラー診断は、色彩理論に基づいています。

 

 例えば、「赤」と言ったら、どんな色を思い浮かべますか?

 「赤いバラ」「ワインの赤」「リンゴの赤」「鳥居の赤」など、赤色を人に伝えるとき、万人が共通する物の色に例えるでしょう。このような色を、記憶色といいます。私たちは様々な物の色を記憶しています。しかし、記憶色は、実際の色とは少しずれていることが多いです。

 例えば、桜の色は、明るいピンクの色を記憶している人が多いですが、実際は、もっと白に近い色をしています。

 では、他にどんな伝達方法があるでしょうか?

 同じ赤でも、濃い色なのか? 淡い色なのか? 明るいのか? 暗いのか?など・・・このような色の性質を、色の三属性といい、色相(色味の種類)、明度(明るさ)、彩度(鮮やかさ)で表現することができます。

 この三属性を踏まえて、色のものさしと言われるものが、CUS(カラーアンダートーンシステム)です。

 CUSとは、虹の色をもとに、色と色の間が視覚的に違和感なく変化するように環(サークル)にしたものです。

 

 パーソナルカラー診断は、このCUSにもとづいています。さらに、すべての色を、青みを感じるか?黄みを感じるか?に分ける、ブルーアンダートーン、イエローアンダートーンといる考え方を基にしています。

 

 先程の「赤」でも、ワインの赤と鳥居の赤を比べると、ワインの赤は青みを強く感じ、鳥居の赤は黄みを感じます。他にも、レモンの黄色とバナナの黄色を比べると、レモンの黄色はベースに青みを、バナナの黄色はベースに黄みを感じさせます。このように、すべての色を、ブルーアンダートーンとイエローアンダートーンに分けることができます。

 そして、同じアンダートーンの色同士は美しく調和します。

 

 パーソナルカラーは、その人の持って生まれた髪や、瞳、肌の色と大きな関わりがあり、その人の本来もっている色との調和が大切なのです。

 そして、四季になぞらえて、サマー、ウィンター、スプリング、オータムの4シーズンに分けました。

 

 

 

それでは、4つのシーズンを簡単に説明します。

 

■パステルサマー

パステルサマーは、初夏の雨に咲く紫陽花を思わせるソフトで爽やかなイメージです。さらに、上品でエレガントなイメージもあります。芸能人で言うと、綾瀬はるかさん、広末涼子さん、福山雅治さん、二宮和也さん(嵐)です。ローズピンク、青みのあるグレーなどの色が似あいます。

 

■「ブリリアントウィンター」

ブリリアントウィンターは、ポインセチアの真っ赤や、日本人に根強い黒、白、グレーといったモノトーンでコントラストが強い色が似あい、クールでシャープな印象です。芸能人で言うと、黒木メイサさん、剛力彩芽さん、ディーン・フジオカさん、小栗旬さん、松本潤さん(嵐)です。ロイヤルブルーやマゼンタ、レモンイエローなど華やかな色が似あいます。

 

■「ブライトスプリング」

ブライトスプリングは、春のお花畑のような明るく楽しいイメージです。エネルギッシュで、親しみやすく、無邪気な印象も持ちます。芸能人で言うと、きゃりーぱみゅぱみゅさん、松田聖子さん、櫻井翔さん(嵐)、相葉雅紀さん(嵐)です。新緑のグリーンなど、ビタミンカラーと呼ばれる黄色、オレンジ、黄緑などクリアで暖かみのある色が似あいます。

 

■「ディープオータム」

ディープオータムは、秋の紅葉した山々を思わせるような、シックで落ち着いた個性的なイメージです。大人っぽくて知的でリッチでゴージャスな印象も持ち合わせています。芸能人で言うと、RIKACOさん、安室奈美恵さん、(高島礼子さん)、木村拓哉さん、(平井堅さん、松坂桃李さん)、大野智さん(嵐)です。モスグリーンや、マスタード、ダークブラウンなど深みのある落ち着いた暖かな色が似あいます。

 

 

 こうみると、嵐のメンバーは、上手くパーソナルカラーシーズンが分かれていますね。

●ビジネスカラー

パーソナルカラーは、自分を魅力的に演出してくれる色です。

もちろん、第一印象を最適に良くしてくれる色となります。

 

これをベースに、

ビジネスシーンでは、色の効果を活用しましょう。

 

例えば・・・

信用と、誠実さを印象付けたい場合は、

ネイビー系を選ぶと良いでしょう。

ネイビーに合わせて、白のワイシャツや、ブルー系のネクタイを合わせると、爽やかさや若々しさも演出できます。

 

また、謝罪の場面では、

黒がおすすめ。

「罪を重くうけとめ、反省しています」

という重厚な印象と、重いイメージを与える効果があります。

自分を守る鎧の色でもあります。

 

さらに、

エネルギッシュで、パワー全開な印象には、

赤がおすすめです。

ただし、目立ちすぎると、怒りをかってしまう恐れもあります。

 

色には、プラスのイメージとマイナスのイメージを持っています。

 

 

TPOによって、使い分けることをおすすめします。


◆◇◆まとめ◆◇◆

 

色は、身近にあり、誰もが活用できるアイテムです。

「たかが色、されど色」です。

 

色を味方につけて、自分らしくいきましょう。