
私たちの暮らしには色がある。
自分らしい丁寧な暮らしを送りたい人へ・・・。
今回は、薬膳と色についてお伝えします。
薬膳とは・・・
薬膳とは
中医学の知恵を使った食事法のこと。
大切なのはバランス。
薬膳の基本は
「陰陽」と「五行説」という考え方。
「ちょっと難しい・・・」
イメージですよね。
では、簡単に説明します。
■陰陽は
「万物は全て陰と陽に分かれていて、互いに対立し、影響しあっている」
たとえば、
・冷たい ⇔ 温かい
・静か ⇔ 活発
・夜 ⇔ 昼 など
人間の体も陰陽のバランスがとれている状態が健康とされます。
■五行説は
「万物は木、火、金、土、水の5つの要素で構成され、この順番で循環している」
つまり、この5つの要素の関係において、「相生」(相手のはたらきを促す)と「相克」(相手の働きを抑制する)があり、五行は臓腑や季節、味、そして色も関係があり、体質によっても食べると良い食材が分かるという考えです。
つまり、
体調に合わせて食材を選び、バランスを整え、健康管理をすることが目的です。
「五行色体表」とは
五行と対応する臓腑や五味などを表にしたもの。
では、簡単にご紹介します。
【季節と色のつながり】
●木 ー 春 ー 青(緑)ー 肝・胆
●火 ー 夏 ー 赤 ー 心・小腸
●土 ー 長夏(梅雨)ー 黄 ー 脾・胃
〇金 ー 秋 ー 白 ー 肺・大腸
●水 ー 冬 ー 黒 ー 腎・膀胱
例えば・・・
「春の色」
緑と言えば、
セロリ、菜の花、キャベツ、山菜を意識して食べます。
春はデトックスを大切に。
冬の間に溜め込んだ老廃物を排出できますよ。
「夏の色」
赤と言えば、
トマト、スイカなど。
汗で失われた水分補給、体の熱を除去。
また、「気」を補います。
「長夏(梅雨)の色」
黄と言えば、
トウモロコシ、パプリカ、ピーナッツ、きびなど。
湿度が高く、体内に余分な水分が溜まりやすい季節です。
余分な水分を排出する助けとなるでしょう。
「秋の色」
白と言えば、
長いも、レンコン、長ねぎ、梨など。
肺の機能を助けてくれる食べ物、
身体に潤いを与えてくれます。
白い食材を選ぶようにして、
肺の乾燥からくる咳や腸内環境の乱れに
気を配りましょう。
「冬の色」
黒と言えば、
黒ゴマ、キクラゲ、ひじき、ゴボウなど。
体を温め、免疫力の低下を抑えるものを意識しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、薬膳と色についてお話ししました。
私たちは、
暮らしのさまざまシーンで色は欠かせないものです。
「色と一緒に暮らす」
「色の力を借りる」
自分らしく色を楽しんでみましょう。