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黒の多用は気をつけて

こんにちは。

ブランドカラーアドバイザー
色の樹 仲澤佳子です。


今年は、暖冬ですね。
三寒四温という言葉がありますね。
日本では、春の訪れを告げる現象ですが、今年はすでに始まっているとか。


本日は、冬の洋服に特に使われる「黒」についてご紹介します。



「黒の印象・連想・効果」



黒は、すべての光の波長を吸収する色。

黒は、メリットとデメリットのイメージが極端な色でもあります。


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目次>>>
●黒の印象
●黒の連想
●黒の効果



●黒の印象
実は、黒にはネガティブなイメージが多いです。

光を白とするならば、
黒は闇の象徴です。

また、夜の色でもあります。

人間にとって、夜は夜行性の動物に襲われ、命を失うことに直結します。

黒は恐怖の色でもありました。

また、

古代エジプトでは、黒は生命や再生の色であり、黒は強い色。
魔除けとして用いられていたそうです。

日本の仏教では、僧が着用する法衣の色ですね。

何にも染まらない不動の色として、信仰の深さを意味していました。

ここまでいうと、黒は負の力の象徴のようですね。

でも、

このような印象の黒は、時代とともに変わってきました。
電力の普及で、夜は怖さがなくなり、闇本来の怖さが忘れられて、闇がもつ強さに憧れる印象へ変化します。

現在、ファッションにおいての黒は、強さとカッコよさの象徴の色です。

フォーマルな服装や高級感を与えてくれる色にもなっています。
都会的でモダンな色として、ファッショナブルに魅せることができます。

ファッション界で黒は、クールでシックな美しさを与える色となったのです。


ただし、

喪の装いであることも、お忘れなく。



●黒の連想
夜・闇・暗さ・死・葬儀・黒髪・黒猫・ブラック企業
など、やはり、ネガティブイメージが感じられます。

また、

高級車・戦車・防弾服・タキシード・フォーマルスーツ・シャネルなど、
見た目に、強靭さをアピール。
高級感も感じさせますね。



●黒の効果
黒い服を着る人の気持ち計り知れない。

ただし、

意図的に黒の効果を利用することは可能です。

黒は意志の強さをアピールできます。
お断りの黒ともいわれています。

自信がないけれど、やらねばならぬとき。

黒の服を着ると、気持ちも引き締めてくれて、外へ力は、防御する鎧のように、自分を守り支えてくれる色となるでしょう。


一つ気をつけたいことは・・・


黒は、コミュニケーション効果はほとんどなしです。

明るい気分になりたいとき。
心を自由にしたいとき。
ユーモアがほしいとき。
などは、避けたいですね。



◇◇◇◇まとめ◇◇◇◇

ファッション界での黒の効果はとても素敵です。

ですが、身体的な面では、皮膚も色を感じます。

実は、黒の下着をつけ続けると、しみ、そばかすが増えるというデータも出てきます。

偏った黒の乱用は、女性の大敵な色となるかもしれませんね。



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編集後記

先日、洋服店で、初対面の方に、「そのバッグの色素敵ですね!なんだか元気がでますね。」と声をかけられました。真っ赤な朱赤のバッグを持っていたのですが。
ただ、それだけなのに、そのあと話が弾んでしまいました(笑)
色ってすごいな~とあらためて感じました。

では、また来週☆