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Black


今日のテーマは

【黒】

です。


先日、ファッションニュースでとりあげられた内容をご紹介します。


リトル・ブラック・ドレスといえば、()ブランド・ココ・シャネル。

オードリー・ヘプバーンが『ティファニーで朝食を』で有名になった黒いジバンシィドレスが、思い浮かびますね。


実は、女性のファッションに黒を取り入れる以前の時代は・・・

パートナーの男性の経済力に合わせて、女性の服装が決められていました。
女性の装いの華やかさ=男性の威厳。

第一次世界大戦(191418年)が起こり、女性も働く時代が到来。

ちょうどそのころ、ファッション界に、ココ・シャネルが登場。

そして、リトル・ブラック・ドレスを発表。

それまで「黒」は男性が身に着ける色で、労働の色。
女性が着るのは哀悼の意を表すときのみ。

しかし、
シャネルは
「あらゆる色に勝る色は、黒」
として、
「男性の付属物ではない」
「自立した働く女性の象徴」
「格式高く気品のある色」
として「黒」を採用した。

シャネルにとって「黒」は、
女性の新しい生き方を示すための、「自立の色」だった。

「女性たちよ。もっと自由に生きなさい」

シャネルの黒からは、そんなメッセージを受け取れる。


【黒を着ない方が良い人】


黒は、たくましく生きる女性を象徴する色。
自己を確立するまでは、黒のポジティブなイメージを優先させ、かっこうよく着るのもあり。

しかし、

「無難で便利だから」
「ずっと着ていて、慣れているから」
という理由で黒から離れられないまま、一生をすごしてもよいのでしょうか。

黒はフォーマルな色で、特別なときに着る色であって、ふだん着にも取り入れてしまったら、ほかの色が人生に入ってこなくなってしまいます。

「色は、自分の感情にひとつひとつ、つながっています。」

黒ばかり着ていては、自分のなかのさまざまな可能性を、外に引き出していく機会を失ってしまう。

しかも、

黒は、
「プロフェッショナル」
「意志の強さ」
「自分をガードする強い色」
「相手に緊張を覚えさせる色」
「感情を外に表現しない色」
「全身を覆ってしまうと、ミステリアスすぎて怖い印象」

与える印象は強いです。

そして、

黒ばかり着ていると、
「自分のなかのさまざまな可能性を表現することが邪魔されてしまう」

大人の女性はもう黒に頼って生きるのをやめましょう。

黒はフォーマルなときに着る特別な色です。

私たちは、ココ・シャネルが生きていた時代よりずっと自由な世界に生きています。

「やりたい」と思ったことは、今日からでも始められる時代に生きているのです。

それでも黒を着たいと感じたときには、なぜ心が黒を求めたのか考えてみましょう。

その理由に気づいたとき、自分の心と向きあっていくきっかけをつかめるはずです。

※色彩心理カウンセラー 佑貴つばさ著『なぜあなたは「黒い服」を着るのか』より。



以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

「黒」の取り入れ方のお役にたてれば嬉しいです。



編集後記◇◇◇◇◇

コロナ緊急事態宣言が解除され、久しぶりに洋服店へ。店内もすっかり春から夏の色へ様変わり。今年は、例年より早くセールが始まるそうです。
すでに春物はセールス中。今年はリモート映えの色が流行りそうですよ。